研究領域

OTSの研究開発領域

私たちは、がん分子標的治療薬の開発に適した標的遺伝子を多数同定いたしております。我々は、これらの標的遺伝子の発現様式や局在、機能、免疫原性など、遺伝子の特性に応じて、様々な角度から創薬研究を進めております。得られた研究成果を基に、積極的に第三者との共同開発を行って、新しい抗がん剤の開発に取り組んでおります。

低分子医薬

がん特異的に発現しているタンパク質の中には、がん細胞の増殖に重要な機能をもつものがあり、既にリン酸化酵素を標的とした低分子医薬は複数上市されております。我々は、これまでにない全く新しいがん特異的な標的分子を同定し、低分子医薬の研究開発を進めております。

抗体医薬

がん細胞特異的な細胞膜タンパク質、増殖因子として働く分泌タンパク質について、抗体医薬開発を目指した研究を進めております。がんに対する抗体医薬は既にいくつか上市されており、多くの製薬企業で研究開発されております。ADCC活性またはCDC活性の高い抗体や、放射性物質やトキシンを標識した次世代抗体など、世界中で研究開発が盛んに行われています。


がん治療用抗体OTSA101につきましては、軟部肉腫の一種である滑膜肉腫を対象とする第I相臨床試験を、肉腫治療の世界的権威であり、欧州がん研究・治療機構(European Organization for Research and Treatment of Cancer; EORTC)元会長 Jean-Yves Blay 教授の指揮のもと、フランス・リヨンにあるレオンベラールセンター(Centre Léon Bérard; CLB)などにおいて実施しております。

がんペプチドワクチン

がん特異的遺伝子の中には、その遺伝子産物自体が患者さんで特異的な免疫を誘導するものがあります。そのタンパク質の中でどの部分(ペプチド)が免疫を誘導するかが明らかになれば、そのペプチドはがんペプチドワクチンとして開発できる可能性があります。我々は、特に免疫療法に適していると言われる、がんと精巣や卵巣といった生殖細胞のみで発現を示す遺伝子(がん精巣抗原)で、かつ、がん細胞の増殖に必須な抗原(オンコアンチゲン:Oncoantigen)を同定しており、これらを標的としたがんペプチドワクチンの研究開発を精力的に進めております。また、より有効ながんペプチドワクチンの開発を目指し、新しいがん免疫治療法の確立を目指しております。

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